2007年5月16日水曜日

唾液と老化防止

食べ物をかんでいると唾液が出ます。
この唾液には、重要な役割があります。
それは、食べ物の入り口の「門番」としての役割です。
食べ物には、病気をひき起こす細菌や発がん性物質、過酸化脂質など有害なものも、ときには含まれています。唾液は、これらの危険なものが体内に吸収される前に、有害なものを減らしてくれるのです。
唾液に含まれる酵素には、発がん物質の発がん作用を消す働きがあるといわれ、 それには食物を30秒以上唾液に浸すのが効果的なのだとか。

唾液腺ホルモン(パロチンという)は、骨や歯を硬くする(石灰化)に役立つほか、血管、皮膚、毛髪などの発育にも関係します。
これが不足すると、骨・歯・皮膚・毛髪などの発育障害、血管壁の弾力繊維の減少などにつながります。
つまり、唾液腺ホルモンの分泌がさかんであることは、こどもでは発育促進、大人では老化防止(アンチエイジング)につながるといえます。
このように重要な役割を持つ唾液ですが40代から減り始め、口の中が乾きやすくなります。
40代以降は特によく噛んで唾液を十分に出して健康増進を心がけましょう。

唾液と老化防止の関係