2007年9月7日金曜日

肝臓病で

肝臓病で最も多いとされる症状が肝炎とされています。
そして、その肝炎の主な要因となるのはアルコールとウイルスです。

これらの肝臓病の中には症状の出ないものも多く、早く気づけば治癒するものが、気づかずに慢性肝炎から肝硬変、肝癌に進んでから初めてわかる場合もあります。

肝硬変は、やはりアルコールやウイルスが原因となり、そして肝細胞が障害され、肝小葉が変性します。病理学的な所見では、肝細胞壊死、脱落、グリソン鞘・中心静脈・肝静脈間に線維隔壁、再生結節形成、が見られます。

通常肝細胞というのは、少々の障害でも再生する能力を持っています。
そこで慢性肝炎では、ウイルスによって障害を受けた肝細胞が再生するのですが、肝硬変ではそれがあまりにも繰り返しになってしまいます。

それがなぜまずいのかというのは、再生されるときに繊維ができすぎてしまい、それが再生結節になり、肝細胞の機能が障害されるからなのです。

そしてこのようになった部分はもう元に戻りません。
アルコール中毒の肝硬変も、処理能力を超えたアルコールによって肝細胞が壊死と再生の後、繊維化していきます。

肝硬変とは